ヨハネのブログー聖書の預言と希望

主に私たちの将来に希望を与える聖書の預言を説明しています

インターネットポルノ(1)-新・本当に有害?

インターネットポルノ(1)-新・本当に有害?

 

 今日、インターネットを使えば大人も子どもも簡単にポルノを見ることができるようになっています。実際にさわらないのだから、罪ではなく、個人の問題だと言って、サイバーセックスを正当化する人も少なくありません。

 

 では、サイバーセックスはどんな実を産み出すでしょうか。夫婦や家族の関係に、また個人にインターネットポルノはどんな影響をもたらしているのでしょうか。

 

 オンラインポルノに関してはさまざまなデータがありますが、世界のポルノ産業は、570億ドル産業となっているそうです。そのうち120億ドルを占めているのが合衆国で、アメリカでは4千万人がポルノサイトを日常的に閲覧しているとされています。

 

 前のデータと矛盾しますが、別のデータによると、世界のポルノ市場970億ドルのうち、中国、韓国に次いで日本が第3位で約200億ドルを消費しているということです。このインターネット・ポルノは、低料金あるいは無料であり、そのアクセスのし易さと、その匿名性ゆえに、あっという間に多くの男性をポルノ中毒にさせたと言われています。

 

 ポルノ中毒は、実際に中毒者の生活にダメージを与えます。これは、アメリカのデータですが、ポルノ中毒者が、配偶者に不忠実になる確率は3倍になります。40%はネットのポルノの中毒のため、配偶者を失います。

 

 ポルノ中毒者の58%は金銭的な危機に見舞われることになります。また、ポルノ中毒者の3分の1は失業することになります。また、そうでない人と比べて、ポルノユーザーの間では、二倍の頻度で重いうつ病になると報告されています。また、その問題を抱えていない人に比べて、ポルノユーザーは、ポルノは人生の中で最悪の経験だったと言う割合が、23倍も多いということです。

 

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オンラインポルノは多くの離婚の原因となっています

 

 また、サイバー不倫についての調査によると、インターネットで知り合った相手に3割近くの人が、実際に会ってそのほとんどが実際に性的関係を持つということです。それで、決して、妄想の中でセックスを行うだけでは済まず、結局実際の行為に及んでいます。

 

 ですから、オンラインポルノは、性犯罪を生み出します。例えば、日本で小学生の女児を車に乗せて連れ去り、わいせつ行為をして逮捕された男性は、日ごろから児童と性交をする場面の映像や児童の裸体画像などをウェブサイトから多数ダウンロードして収集していました。

 

 全米家族研究教育財団の研究者たちは,「ポルノにさらされると,性的異常になる危険がます」と結論しています。

 

 また、ポルノ中毒者は、オーガスムの際には、アルコールを摂取した時と同様、薬物である大脳内で快楽を引き起こすドーパミンが分泌されると言われています。それで、アメリカ・ペンシルベニア大学の精神科の専門家は、インターネットポルノ中毒は、麻薬中毒と同じであると主張します。

 

 また、中毒者は、オンラインポルノに何時間も耽ったり、不倫をしたり、あらゆる機会をとらえて売春婦(夫)の所に行ったり、犯罪的なセックス行動をとったりすることを止めることができません。 

 

 セックス中毒のカウンセラーは、「私が治療をしている中毒者はしばしば、自分達は決して気持ちいいと思っていないことにふけっている、と語っている。」「彼らは、自分達が赴く場所や自分達がとる行動に関して自分達自身を憎んでいる。」と述べています。

 

 ですから、ポルノ中毒は中毒者に自尊心や、幸福感を与えていないことが分かります。こうして調べてみると、オンラインポルノは健全な家庭生活を破壊し、社会の堅固な基盤を弱めてしまいます。また人々の精神的な健康にもマイナスになります。

 

               サイバーセックスに関する聖書の見方

 

 聖書はこの点でどのように述べているでしょうか。聖書は、エホバ神は、セックスを結婚した夫婦の間でのみ許されたことを述べています。エホバ神は、エデンの園で、最初の人間アダムにエバという名の妻をひとりだけ与えました。

 

 そして、その後神はこう言われました。「男はその父と母を離れて自分の妻に堅く付き、ふたりは一体となるのである。」(創世記2:24)ふたりが一体になるというのは、結婚した夫と妻が、性関係を持つことも意味しています。(コリント第一6:16)

 

 それで、当初、性関係は、結婚したひとりの夫とひとりの妻の間でのみ許されていました。しかし、神はしばらくの間イスラエル人の間で、一夫多妻を許されました。



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神はアダムとエバを結婚させ性関係を許された

 

 しかし、イエス・キリストはクリスチャンに、エホバ神が当初意図された一夫一婦制の取り決めを復活させました。(マタイ19:4-6)それで、結婚は、基本的に配偶者が死に至るまでの生涯の取り決めとなりました。(コリント第一7:39)それで、クリスチャンに対しては、結婚した男女が、生涯互いに対し性的に忠実であることが求められています。

 

 クリスチャンは、実際の性関係を配偶者に限るだけでなく、自分の性的関心の対象も配偶者に限るように述べています。聖書の箴言は、「あなたの若い時の妻と共に喜べ。彼女は愛らしい雌鹿、麗しい山やぎである。その乳房が常にあなたを酔わせるように。その愛によって絶えず陶酔するように。」と勧めています。(箴言5:18,19)



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神は結婚した夫婦の間でのみ性関係を許される

 

 エホバ神のみ前でクリスチャンにとって罪になるのは、実際の淫行の行為だけではありません。イエスは、「わたしはあなた方に言いますが,女を見つづけてこれに情欲を抱く者はみな,すでに心の中でその[女]と姦淫を犯したのです。」と言われました。(マタイ5:28)

 

 ですから、たとえ実際の性行為が関係していなくても、心が性的欲望で燃えるならば、それは心をご覧になるエホバ神にとって「姦淫」です。

 

 確かに、クリスチャンにとって離婚が成立するための根拠としては、実際の姦淫の行為が必要でしょう。しかし、心をご覧になるエホバ神にとって、画像や動画上の人に情欲を燃やすことも、姦淫という罪が犯されたのも同然であることを覚えておく必要があります。そして、想念上の浮気は、実際の浮気につながる可能性が高いのです。

 

 また、聖書の神の基準を知っている配偶者は、実際の行為が関係していなくても、配偶者以外の異性に情欲を燃やし続けることに対しても嫌悪を感じることでしょう。イエスは、クリスチャンが神の前に離婚を許される根拠として、淫行を挙げられました。(マタイ5:32)ですから、淫行が犯されるならば、配偶者から離婚されたとしても、不当なことをされたとは言えません。

 

 淫行や姦淫を行う人の祈りは、エホバ神にとって忌むべきものとなり、祈りを聞いていただけないでしょう。(箴言28:9)また、この事物の体制の終わりには、イエス・キリストによって処刑される結果になるでしょう。(コリント第一6:9,10。啓示21:8)

 

 ですから、サイバーセックス、インターネットポルノ中毒は、聖書の神エホバの基準からは受け入れられません。それは、聖書の神エホバとの関係とあなたの家庭を破壊します。オンラインポルノを退ける必要があります。

 

 しかしながら、インターネットポルノ中毒を克服するのは、容易なことではありません。そのためには、神への強い信仰と神との強固な関係を築くことが必要です。そのためには、長期間にわたる苦闘を伴う努力が必要かもしれません。インターネットポルノ中毒を克服するために、エホバに依り頼みつつ闘いを続けていきましょう。