ヨハネのブログー聖書の預言と希望

主に私たちの将来に希望を与える聖書の預言を説明しています

イエスと統治体の権威に関する聖書的な考察(14-1)ミカ書はイエスがいつ王となると預言しているか

  ヨハネです。今回の記事では、イエスはどの時点で王となられ、奴隷級を任命されることになるのか、小預言書から分かっている範囲で説明してみます。


 (1)では、まずイエスがエホバ神から王権を与えられる時とは、エホバ神が永遠の支配を開始されることを意味することを説明します。(2)では、ミカ4章から、イエスがどの時点で王となられると説明しているかを説明します。

 

 ですから、イエスが王になられるのも、イエスが奴隷級を任命するのもこれから将来ということになります。

 

(1)エスがエホバ神から王権を与えられる時とはエホバ神が永遠の支配を開始されることを意味する



 聖書はイエスがエホバ神から王権を与えられることを予告しています。そのことをエホバ神が永遠の支配を開始されることを意味しています。これは、キリスト教世界が言っているように、神が三位一体であり、イエスがエホバ神と同じであることを意味していません。



 例えば、ダニエル7章には、「年月を経た方」エホバ神から「人の子のような者」すなわち、イエス・キリストが「統治権と栄誉と王国」が与えられることになっています。そして、「その統治は終わることなく永遠に続く」ます。(ダニエル7:13,14新世界訳改訂版)




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エスが王権を与えられることによりエホバ神が王として永遠に支配を開始される

 



 神が人の子に統治権と王国を与えるのですから、神と人の子は確かに異なる別の人格的な存在です。イエスは、神から王国を与えられ、神の王権を代理として行使され、イエスが神から与えられる王国は永遠に続きます。キリストの王権は、エホバ神の王権を代表しているのでから、イエスが王になることは、エホバ神が王になられることを意味しています。


 さらに、啓示11章では、「世の王国」が、「私たちの主と,その方のキリストの王国」となる時が、「全能の神エホバ」が「王として治め始められ」ることと結び付けられています。わたしたちの主は当然 エホバ神であり、エホバ神が王として治め始める時とは、「キリストの王国」が実現する時です。(啓示11:15-17)

 

 

 ですから、イエスが「王国」を与えられる時とは、エホバ神が王として世の王国の支配を始められることを意味しています。


  さらに、啓示19章には、「全能の神エホバ」が「王として治め始め」ることが、「子羊が結婚する時」と結び付けられています。(啓示19:6,7新世界訳改訂版)子羊が結婚する時と、「聖なる人たち」すなわち、144000人が「正しい行い」をして、「花嫁の支度ができた」ことと結び付けられています。(啓示19:8新世界訳改訂版)


 花嫁の支度ができたということは、花嫁級が正しい行いをして、エホバ神に忠実を保ったことを意味しています。天的な希望を持つ者たちは、イエスが神から王権を与えられる時までに、神への忠実さを保ち、キリストの花嫁として神から是認される状態になります。これは、花嫁級の一部が地上にいる時だと考えられます。


   しかし、ダニエル9章にも預言されている通り、まずイエスが神から王権を与えられます。(ダニエル7:13,14)その後、「年月を経た方」エホバ神が、「裁きを下し,至上者の聖なる者たちが勝利を収め」ます。そして定められた時が来て,聖なる者たちが王国を手に」することになります。(ダニエル7:22)


 しかし、子羊が花嫁級と結婚するのであって、この時には、エホバ神が花嫁級と結婚するわけではありません。それで、エホバ神と子羊イエスは、別の人格的な存在です。

 



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啓示の書で描かれているのはイエス・キリストと花嫁級の結婚であり神との結婚ではない
エホバ神とイエスは別の人格的な存在





 それで、聖なる人たちが「花嫁」としての「支度ができる」ことは、イエスが王権を与えられる時とほとんど同時期だと考えられます。それで、子羊の結婚と、エホバ神が王として支配を始める時とは同じ時に起こります。


(2)ミカ書にあるエホバ神が王として支配を始める時とはいつか 


     ミカ4章には、「今から定めのない時に至るまで」「エホバはシオンの山においてまさに王として彼らを治め」ることが予告しされています。(ミカ4:7)エホバが王として永遠に支配を行なわれることになる時は、キリストが天で王権をエホバ神から与えられる時です。


   では、どの時点で、イエスは天での臨在を始められるのでしょうか。ミカ4章によると、「エホバは王としてシオンの山」で「治める」前に、エホバが「足を引きずっていた者を集め」、エホバが「厳しく扱った人たち」を「強い国民とする」ことが予告されています。(ミカ4:7新世界訳改訂版)


 それで、キリストが天で王権を取られるのは、エホバが神の民を厳しく扱われた後です。また、神の民を「集めた」後です。(ミカ4:6)ですから、キリストが王権を与えられるのは、神の民が苦難にあった後になります。


 では、ダニエル11章の預言の中で、神の民はどの時点でもっとも厳しい苦難に遭うでしょうか。ダニエル11章では、北の王による二度目の南に対する攻撃の後で北の王から出る「軍勢が」「聖なる所」を汚すことが予告されています。(ダニエル11:31新世界訳改訂版)この時、北の王は、キリスト教の本拠地に対して軍事攻撃を行い荒廃させます。

 

聖書は北の王がキリスト教の本拠地を軍事攻撃することを預言している

 

 

 

 その後、北の王は国際的な軍事組織を設立し、神の民は山に逃れることになります。北の王が設立した「荒廃をもたらす極めて不快なもの」も北の王に率いられて同様のことをします。

 

神の民は北の王が国際的な軍事組織を設立したら山に逃れなければならない

 




 そして一部の神の民は捕らわれになり帰国して、やはり山に逃れて、その時、キリスト教が復興し、エホバ神が王として支配を開始します。(ダニエル11:13)それは、大患難の前です。



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大患難の前に神の民が山に逃れる時期にイエスは王になられる





 さらに、啓示の書でも、大いなるバビロンに一部の聖霊で油そそがれたクリスチャンが捕らわれになることが予告されています。(啓示11:7,8)そして、捕らわれになっていた聖霊で油そそがれたクリスチャンたちは他の聖霊で油そそがれたクリスチャンから助けを得て、帰国することになることが予告されています。(啓示11:7,8。イザヤ43:14)


 ですから、ダニエル11章の中で、神が厳しく神の民を厳しく扱う時とは、既成のキリスト教の体制が軍事攻撃を受けて荒廃する時を意味していると考えられます。ですから、ミカ書とダニエル書を考え合わせると、この時期、大患難の前に、イエスは天で王権を与えられ、エホバが王になられることを示唆されているのではないかと思います。

 

  ですから、イエスが天で王権を与えられるのも、イエスが奴隷級を任命するのもこれから将来になります。クリスチャンは目ざめ続けて用意をしている必要があります。