イエスと統治体の権威に関する聖書的な考察(18-2)聖書の汚れとは結婚関係外の性関係や同性愛行為が含まれている

　イエスと統治体の権威に関する聖書的な考察(18-1)で、驚いたことに、排斥されて復帰された姉妹が淫行を犯していなかったと言われました。先回の記事の中で、淫行を犯していなくても、姉妹が排斥され得た理由について説明しました。

　今回の記事では、神に禁じられる性行為を表す場合に用いられる「汚れ」について説明したいと思います。その「汚れ」という語には、結婚関係外の性関係や同性愛行為が含まれています。

(1)聖書中の汚れとは何を意味するか

　聖書の中で、「汚れ」とは何を意味するのでしょうか。　uncleannessはギリシャ語でakatharsia アカタルシアです。ストロングの聖書用語索引では、akatharsiaは、Uncleanness, impurity と定義されています。「汚れ」という言葉は、聖書の中で普通不衛生なことと結び付けられています。(レビ15:4-6)

　「汚れ」は、当然、性的不道徳よりも範囲が広いです。なぜなら、コリント第一の手紙の中で、「汚れ」は「精神」の汚れも含んでいます。(コリント第一7:1) また、イエスは内面的な「汚れ」も非難されています。(マタイ23:27)

　しかし、狭い意味で、性的な不道徳に関連して用いられる場合、「汚れ」はほとんど、性的な不道徳や姦淫と同じことを意味しているようです。

　なぜなら、ヘブライ書では、「結婚は全ての人に尊ばれるべきであり，夫婦の関係は汚れのないものであるべきです。神は性的に不道徳な人や姦淫をする人を断罪するからです。」と述べられています。(ヘブライ13:4新世界訳改訂版)

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聖書は夫婦の関係を汚す性的不道徳や姦淫を退けるべきだと述べている

　　それで、この聖句では、「性的な不道徳」や「姦淫」を夫婦の関係を汚れたものにすると述べています。それで、聖書の中で、夫婦の性的な関係は清いものとみなされていますが、「汚れ」という言葉は、「性的な不道徳」や「姦淫」など結婚関係外の性的な行為が清くなく汚れていることを強調する言葉でしょう。

(2)聖書中で「汚れ」とみなされる同性愛行為にどのような行為が含まれるのか

　同性愛行為に関して、ローマ書では、「彼らは，互いに汚れたことを行って自分の体を辱めました。」と述べています。(ローマ1:24)ですから、「汚れたこと」とは、単に性的な結合を意味するのではなく、同性愛者が「互いに」行うさまざまな同性愛行為が「汚れたこと」と呼ばれています。

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聖書は同性愛者の間で行われる行為を汚れたことと述べている

　ですから、「汚れたこと」の中には、同性愛に伴うさまざまな性行為、例えばオーラルセックスやアナルセックス、フェラチオなどを含んでいると考えられます。オーラルセックスとは、「口腔性交」あるいは、「口内射精」を意味しています。アナルセックスとは、肛門性交、すなわち、ペニス (陰茎)を相手方の肛門・直腸に挿入する性行為です。これらは、HIVの感染率が高い行為です。

　フェラチオとは、オーラルセックスに伴う性行為を意味しています。フェラチオとは、相手のペニス（陰茎）を口または舌を使って刺激する行為です。こうした行為は、性感染症にかかる可能性が高いとされています。　HIV（ヒト免疫不全ウイルス)や他の性病の病原菌は、普通皮膚感染はせず、単に手指・体についただけでは感染しません。しかし、こうした性病の病原菌は精液や膣分泌液、唾液などの体液や血液によって運ばれるので、肛門や直腸や口内などで、感染するからです。

　　聖書も唾、つまり唾液によって、病気に感染することを示唆しています。汚れた人が誰かに唾を吐きかけた場合、唾のかかった人は入浴するようにと指示されています。(レビ15:8)これは、唾液で、病気に感染するからでしょう。このことは、HIV感染した人が口腔性行を行う場合、エイズに感染する可能性があることを示しています。

　同性愛者のエイズ・性病関連のサイトを見ると、彼らの間の性病感染率がとても高いことが伺えます。そして、彼らは、HIVやその他の性病に感染していることが分かっていても、引き続き、性行為を続けています。そのため、同性愛行為をするならば、エイズや他の性病に感染する可能性がとても高いです。同性愛者の間で、複数の性病に感染している人が多いことが知られています。

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