ヨハネのブログー聖書の預言と希望

主に私たちの将来に希望を与える聖書の預言を説明しています

イエスと統治体の権威に関する聖書的な考察(20-1)エホバの証人の排斥処置が妥当であることを示す聖書的根拠

 

  ヨハネです。わたしは個人的に淫行のゆえにエホバの証人から排斥されてその後復帰した例を数多く知っています。ネットの世界では、エホバの証人の中で行われている排斥が不当で愛がないという声が、見られます。その声はとりわけ大勢の聖書の反対者や進化論者やエホバの証人の反対者でなるサイトの中で見られます。




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エホバの証人の排斥処置が聖書的でないと言う個人やグループがいる
神の律法に故意に従わないクリスチャンを会衆から除名するのは聖書的
 
 


 
しかし、クリスチャン会衆から神の律法に故意に従わないクリスチャンを排斥するのは聖書にかなった処置です。今回の記事では、エホバの証人の間で、行われる排斥処置が聖書的に正しい場合があることを説明したいと思います。

 



 とりわけ長老に、神の律法に違反する人に助言を与えたり会衆から排斥したりして、会衆の健全さや清さを保つ責任があります。また、聖書は長老でない人が仲間のクリスチャンの神の律法の違犯を目撃した場合、それを正すことができる人に報告するのが正しく賢明であることを示しています。


 それで、聖書の道徳基準を擁護するために、長老も、そうでない会衆の成員もできることをする必要があります。


(1)エホバの証人の排斥処置が聖書的に正しい理由-パウロのコリント会衆に対する指示



 パウロのコリント会衆に対する第一の手紙の中では、パウロはコリント会衆で淫行を犯す悪行者がいることを知って、その悪行者を会衆から排斥するようにという指示を出しています。そして、パウロは、そのようにするべき理由を説明しています。





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使徒パウロはコリント会衆会衆の状況を聞いて・・・

 

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コリント会衆へ手紙を書いて淫行の男性を排斥するように指示した






 パウロは、コリント会衆での「異国の人々の間にさえ見られないような性的不道徳」について耳にしました。コリント会衆の男性クリスチャンが、「自分の父親の妻を自分のものにして」いました。(コリント第一5:1新世界訳改訂版)


 これは、たった一度の性の不道徳ではなく、おそらく、男性のクリスチャンが自分の父の妻と同棲するというような多くの目撃証人がいるショッキングな事件だったのかもしれません。後程「多数の人」がその男性を叱責したと述べられているからです。(コリント第二2:6新世界訳改訂版)


 ところが、多くの人が知っていたにもかかわらず、コリント会衆の監督は何もしませんでした。それでパウロはその状況について心を痛めたコリント会衆の人から報告を受けました。



   パウロは、次のように指示しました。「私は皆さんの中で性的不道徳が行われていると聞いています。・・・そういうことをした人を追放すべきではないでしょうか。・・・そのような人をサタンに引き渡して悪い影響力を除き去らなければなりません。」(コリント第一5:1,2,5新世界訳改訂版)



    パウロは、クリスチャンはこの世で生活しているので、この世の「性的に不道徳な人」や「偶像を崇拝する人」と全く接しないようにすることはできないと言いました。(コリント第一5:10新世界訳改訂版)でも、パウロは、神の律法に対する重大な違反がクリスチャンによって故意に繰り返し行われている場合、クリスチャン会衆から排斥するようにと指示しています。



例えば、パウロはこう述べました。兄弟と呼ばれる人で,性的に不道徳な人,貪欲な人,偶像を崇拝する人,ののしる人,酩酊する人,脅し取る人がいれば,そのような人とは接するのをやめなさい一緒に食事をしてもなりません。・・・『皆さんの中から悪い人を除きなさい』」(コリント第一5:11-13新世界訳改訂版)


 ここにはっきり、兄弟と呼ばれる人に、性的な不道徳、偶像崇拝、酩酊などの重大な神の律法違反が見られるのであれば、その悪い人を会衆の中から除くようにという指示があります。しかし、この指示を履行することに一番責任があり、適任なのはやはり、会衆の長老です。(格言27:23新世界訳改訂版)


(2)クリスチャン会衆から排斥が行なわれるべき理由



 パウロは会衆から悪行者を排斥するべき理由を説明しています。パウロは、その理由として第一に、「会衆の健全な精神が守られるようにするため」と述べています。(コリント第一5:5新世界訳改訂版)

      パウロは説明を付け加え、「少しのパン種が生地全体を発酵させる」と言います。パン種とは、「悪意と邪悪」を表しています。クリスチャンは、「誠実と真実の無酵母パン 」の「パン生地」でなければなりません。(コリント第一5:6-8新世界訳改訂版)


    つまり、クリスチャンは、淫行や殺人や偶像崇拝などをきっぱりと避けて、神に対する
誠実さを示し、聖書の教えに真実に従うことが求められています。しかし、そのような悪行を犯すクリスチャンが自分の会衆に存在することを容認するなら、神に対して誠実に忠実につき従うクリスチャンの基準が損なわれて、クリスチャンの道徳基準が徐々に下がっていくことになります。信仰を持たず神を知らない世の人と同じになってしまいます。



 このように神に対する誠実な態度が損なわれることをパウロは、パンがパン種で発酵することになぞらえました。日本人は、パンやみそなどの発酵食品はだいたい良いものだという常識があります。しかし、発酵も腐敗も、微生物が活動して食品を変化させるというメカニズムは同じです。微生物が活動して、食品が人間にとって有用なものになる時、ふつう発酵と言います。また微生物が活動して、悪臭がしたり、変な味になったり、お腹を壊したりする時に、腐敗したと言います。




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邪悪を表す少しのパン種が・・・


David JackmansonElinorD

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誠実と真実の無酵母のパン生地を・・・




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発酵させるつまり腐敗させる
聖書の基準からの少しの逸脱が会衆全体に堕落させることになる
 




 ですから、パウロはクリスチャンの神に対する誠実さと忠実さという心の態度を堕落させることをパン生地をパン種で発酵させることになぞらえました。私たちクリスチャンは、ひとりひとりエホバ神の是認を保つために、自分の心が腐敗して、自分の中に「邪悪」を育てて世の人と同じ道徳レベルにならないように努力をする必要があります。

 

 以上のようにエホバの証人が淫行など神の律法に違反したクリスチャンを排斥するのは聖書に基づいています。そして、それは、エホバの証人の会衆が清く健全な道徳的な状態を保つのを助けることになるので有益です。