ヨハネのブログー聖書の預言と希望

主に私たちの将来に希望を与える聖書の預言を説明しています

イエスと統治体の権威に関する聖書的な考察(23-2)祭司が性の不道徳を避けることに率先して神の保護を失なわないようにする必要性

    クリスチャンが交わりを楽しむのは決して悪いことではなく良いこと楽しいことです。ユダの手紙には、初期クリスチャンがみなで「食事の席」を楽しんでいたことを示しています。(ユダ12新世界訳改訂版)でも、クリスチャンは、世の人々の祭りやイベントや交わりの様に性の不道徳や偶像崇拝やはめをはずした振る舞いを自分たちの交わりに持ち込まないよう気をつける必要があります。


 およそ30年前のことですが、エホバの証人のある会衆で、若い人の参加する交わりが開催され、それに関連して、排斥者と役長老と奉仕の僕の削除が行なわれたことがありました。まだ、他にもそうした事例はあるでしょう。


イエスと統治体の権威に関する聖書的な考察(17)エホバの証人の会衆での雑魚寝事件


 今回の記事では、エホバ神は過去に性の不道徳と偶像崇拝が伴ったパーティに敵対されたことを示します。さらに、神は、祭司級に神の律法を固守することを求められること、祭司がそうしなければ、神の保護を失い自分たちの組織に大きな災いが起こることになるかもしれないことを今回の記事ではとりあげたいと思います。

 

 

(1)神は性の不道徳を奨励する異教のパーティに対して敵対される


 昔エジプトから脱出したイスラエル人はシッテムの荒野で「モアブの娘たち」とパーティをしました。民はそのパーティで、「食べたり」偶像崇拝をしたりしました。そして、民は、モアブの女性たちと、性的に不道徳な行為」をしました。(民数記25:1,2新世界訳改訂版)偶像崇拝を行う集まりとは、つまり、神の民にとっては異教のお祭りや交わりを意味しています。


     そのために、イスラエル人全体に神罰が臨んで、神罰で死んだ人は24000人に上った」と記されています。(民数記25:9新世界訳改訂版) この神罰とは「疫病」であると考えられます。(サムエル第二24:15新世界訳改訂版)




 イスラエル人がモアブ人の女性とのパーティで淫行と偶像崇拝に陥る結果になったので、疫病によって数万のイスラエル人が死にました。この事例からも、性的な不道徳と偶像崇拝が結び付けられる交わりは、エホバ神に是認されないということが分かります。



 この疫病は、ひょっとすると、何らかの性感染症であったかもしれません。近年の新興難病であるエイズエボラ出血熱やジカ熱なども、体液や血液を介して感染すると言われています。つまり、性行為によって感染するわけです。


 もちろん、そのような集まりが行なわれる場にいても、個人的に偶像崇拝や性の不道徳や大酒などを避けることは可能だと思います。でも、そうした行いにふけるようにという強い圧力を確実に受けることになります。



(2)祭司が淫行に対してとった行動はその子孫に大きな影響があった-祭司ピネハスと大祭司エリ


 シッテムの荒野では、淫行を行ったイスラエル人の男とミディアン人の女ふたりを槍で処刑したアロンの孫の祭司ピネハスの行動は、エホバ神から喜ばれました。そのため、エホバ神の道徳基準を断固として守ろうとする行動のゆえに、ピネハスは彼の子孫が、祭司の職をずっと保つという契約をエホバ神からいただくことになりました。(民数記25:6-13)

 



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祭司ピネハスの淫行に対する毅然とした行動はエホバに是認され疫病がとどめられピネハスの子孫が報いを受けた






 一方、聖書は、エホバ神が淫行に反対され、とりわけ、それに祭司が関係している場合、不興を強く表わされることを示しています。


 大祭司エリは、自分の息子たちの祭司の淫行を大目に見て、断固とした処置をとりませんでした。(サムエル第一2:22-25)神の人がエリの子孫は、年取った人がいなくなり、大多数が剣によって命を失うことを予告しました。(サムエル第一2:31-33)サムエルも、エホバが「(エリ)の家系に永遠の処罰を下す」という音信を伝えました。(サムエル第一3:13新世界訳改訂版)



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大祭司エリは息子たちの淫行に対して毅然とした態度をとらなかったので神の不興を受け彼の子孫の祭司たちは災いを被ることになった






 そして、実際、サウル王の時代には、エホバ神の保護を失っていたためもあったと考えられますが、エリの子孫の祭司たちが、大勢サウル王によって大勢命を失いました。(サムエル第一22:16-19)さらにエリの子孫の祭司アビヤタルは、ダビデの晩年に不忠実のために祭司職から退けられました。そのようにして、エリに対するエホバの言葉を成就しました。(列王第一2:26,27)




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大祭司エリが神の律法を施行に生ぬるかったのでドエグによりエリ
の子孫の祭司たちの大量の血が流された




     ですから、エホバ神の律法と道徳基準を固守した祭司ピネハスとその子孫はエホバ神の祝福を受け、それをなおざりにした大祭司エリの子孫は、災いを被りました。このことからも、エホバ神は、性の不道徳を避けることを断固として求められていることが分かります。


 とりわけ、「祭司」級の聖霊で油そそがれたクリスチャンには、エホバ神の基準を固守する努力に率先することが求められます。(ペテロ第一2:4,5,9)祭司級が淫行や偶像崇拝に対して、なまぬるい態度をとると、それは後になってその祭司の大勢の関係者からエホバの保護を取り去り、命を失ったり、エホバの是認を失う結果になり得ます。


 私たちクリスチャンは異教の、とりわけ、性の不道徳に陥らせるパーティには気をつけて避ける必要があります。また、クリスチャンはエホバ神の是認と保護を保つために、自分たちの交わりがエホバ神の律法と基準を保つよう極力努力を払うべきだと言えます。