ヨハネのブログー聖書の預言と希望

主に私たちの将来に希望を与える聖書の預言を説明しています

EUの加盟国としてとどまるならばどのような結果になることが予想されるか

 英国の議会がEUとしてとどまるかどうか、どのような手続きでそうするかということで紛糾しています。そのことで、英国で総選挙が201912月に行われるようです。


 では、
EUの加盟国としてとどまることは賢明でしょうか。EUにとどまるならば、どのような結果になっていくでしょうか。


(1)EUの加盟国としてとどまることは賢明か


 EU啓示13章の最初の複合的な野獣になっていくならば、将来、イタリアやギリシャキリスト教の本拠地を軍事攻撃することに加わる結果になる可能性があります。(啓示13:1,2)


 わたしは以前、ヨーロッパ全体を協力体制に置くことを決して悪いことだと考えていませんでした。ですから、EUに対して否定的な見方を持っていませんでした。


 しかし、啓示13章を研究して、この海から登場する野獣がひとつの国家であるということに最近気づきました。そして、それは過去のさまざまな帝国の歴史を持つ地域からなるひとつの国家であると思いました。



0beast revelation132
一匹の野獣は基本ひとつの国家なので海から出てくる1匹の野獣はさまざまな国家からなるひとつの国家になるはず




 現在のところ、啓示13章のような複合国家になる組織、また、ひとつの国家はEU以外にはないのではないかと思います。それで、EUは、これから加盟国を増やしていけば、啓示13章の海から出てくる豹と熊とライオンの特徴を持ち、七つの頭と十本の角を持つ野獣になりえると思います。



0EU Julio Reis
聖書の預言からするとEUはその領土を広げてますます強大になり反キリスト教になっていくのではないか



 

 ヨーロッパ諸国は、反ロシアの主義で一致して、連合を組むようになりました。さらに、米国に対抗して、米国よりも強力な複合国家を形成するという考え方もありました。しかしながら、ヨーロッパ諸国の統合を積極的に推し進めたのは、米国でした。そのために、EUは、これからさらに加盟国を増やしていき、中東、その他の諸国も加えていく可能性があります。


 それで、啓示13章の複合の野獣は神を冒とくする名前を頭に持ち、なんと、「龍は自分の力と座と大きな権威を[その野獣]に与えた」と記されています。(啓示13:2)ですから、EUは悪魔サタンから権威と力を与えられることになります。

0beast revelation133
啓示13章の複合の野獣は悪魔サタンから権威と力を与えられる




(2)EUに加盟するヨーロッパ諸国にどのような状況が見られるか


 EUはヨーロッパ諸国の協力を推し進めるのですから、とてもよい計画のように見えます。しかし、そのような統合は弊害も大きいです。


 聖書の預言を考慮すると、将来EUは、キリスト教に敵対することになっていくことが予想されます。確かに、ヨーロッパ諸国の間で、従来のキリスト教からの離反が見られるようになっています。聖書は創造者の存在を教えています。しかし、19世紀にはダーウィンが進化論を提唱しました。そして、キリスト教が主流のヨーロッパ中で、進化論や唯物論を受け入れる人が増えています。それで、キリスト教からの背教が見られるようです。


 それで、将来、キリスト教会がさらに、神への忠実さを失い、また、神の律法に対する「違犯」と、聖書に対する離反と「背教」が見られるようになっていくのではないかと思います。(ダニエル8:1211:32)

 例えば、ベルギーでは、ほとんど100%カトリックプロテスタントです。ベルギーは19世紀には、永世中立国でした。でも、第二次世界大戦後、中立主義を放棄しました。そして、NATOEUに加わり、NATOEUが戦争に参加した時には、積極的に必ず、ベルギーも参戦しています。


 しかし、そのためではないかと思いますが、WHO2016年の統計によると、世界各国の自殺率ランキングでは、従来自殺率の高かった日本が7位でしたが、ベルギーが4位になっています。ですから、聖書に基づいたキリスト教の倫理観を放棄しているために、キリスト教の信仰が大変弱くなり、精神的な変調をきたす人が多くなっているのではないかと思います。


0belgium1
Ajay Suresh from New York, NY, USA
永世中立国だったベルギーはEUNATOに参加して毎回戦争に参戦しキリスト教の信仰が弱ったらしく日本より自殺率の高い国となった





 またスウェーデンノルウェーは、第二次世界大戦中に中立を保持したことで知られていて、その結果、国土の荒廃や、資産の損失を免れ、戦後は経済的な繁栄を享受しました。 ノーベル賞を授与する権威のある国際的に中立な国家としてみなされていると思います。


 そして、スウェーデンでは、福音ルーテル教会が全人口の八割を占めるキリスト教国家です。ところがスウェーデンの場合、ベトナム戦争に参戦し、1995EUに加盟していました。2001年以降、アフガニスタン紛争、リビア内線、対イスラム国戦争に参戦しています。


また、スウェーデンは、北欧及び
EU
諸国が攻撃された場合には「受動的な態度をとらない」と宣言しており、欧州連合戦闘群、すなわちEUの軍隊に参加しています。


 そして、スウェーデンはそのように平和主義と中立主義を放棄したために、2011年の犯罪発生率は、148万件で、日本の約13倍となっています。




0sweden stockholm

 

 

中立のキリスト教スウェーデンEU加盟国として近年の戦争に参戦して犯罪発生率が日本の13倍になり人心が荒廃することになっている







 日本も第二次世界大戦前後は、犯罪発生率、殺人率などもとても高かったのですが、戦後戦争に不参加の立場をとっているので、犯罪発生率と殺人率は低下してきました。しかし、過去に中立主義をとっていたにもかかわらず、聖書の教えに不忠実になってしまったスウェーデンに、その反対のことが起きています。 



(3)今後EU加盟国がどのようになっていくと予想されるか


 現在の傾向が続くならば、ヨーロッパ諸国はますますキリスト教や聖書に敵対的に、神に対して冒とく的な態度をとっていくことになるのではないかと思います。そのために、神は、自称クリスチャンたちに対する保護を差し控えられ、EUは最後はキリスト教の本拠地を軍事攻撃することになっていくのではないかと思います。


 その時、ローマカトリック教会ギリシャ正教会の本拠地を攻撃することになることには、十分の理由があるのだと思います。おそらく、彼らがそれまで行ってきた悪行が明らかになるのだと思います。



 しかし、それでも、彼らは聖書のキリスト教を代表している存在なので、彼らに対して軍事攻撃をすることは、聖書の神に対して喜ばれることにはなりません。とりわけ、軍事攻撃をする際に、僧職者などの命を奪わないように気をつけていても、やはり、その命を奪うことになる場合があると思います。そうすると、それは殺人であり、聖書の神に対して罪を犯すことになります。




 世界で従来のキリスト教、ローマカトリックギリシャ正教会に批判的な風潮が強くなっていく時に、EUの加盟国であると、加盟国の条約のために、それを望んでいなくても、キリスト教の僧職者に攻撃を加えたり、無実の人々に対する軍事行動をとらざるを得なくなる可能性が大きいです。



  ですから、EUに加盟していることは、明らかに弊害があります。それで、EUに加盟していない方が、聖書の神に対して罪を犯すのを避け、また、南の王との間で永続的に平和な良い関係を続ける結果になる可能性があります。



英国のEUからの脱退問題


 現在、英国がEUから脱退するかどうかを考慮していますが、わたしは反対することはしません。確かに、EU加盟国のドイツだけはとても経済的な状況がいいです。ドイツはヨーロッパ諸国の中で、経済的な状況は一番よく、また、経済的な発展を続けています。



 最近、ドイツの選挙で第三党になってしまいましたが、メルケル首相の先見の明のある進んだ賢明な判断や指導が経済的に良い結果を産んできたのではないかと思います。


 再生可能エネルギーの推進や高等教育の重視と無料化、さまざまな国々と平和外交を推進することなどは、良い結果を産んできたのではないかと思います。ドイツ政府は、シリア内戦でのかかわりでも、空爆は行わず、後方支援にとどめていて、流血をできるだけ避けたと思います。



  ドイツはメルケル首相が中国を訪問したりして、主義の異なる中国と良い貿易関係を求めたので、ドイツ車が中国で売れる結果になりました。ドイツ車が、その排ガスの能力ではなく、ドイツの国家と結び付けて考えられ、中国人に好意的に受け入れられたからです。



 それで、貿易で、国家の製品が売れるかどうかは、その製品の性能よりも、国家間の関係によるところが大きいです。日本車の方が、ドイツ車よりもクリーンな排ガスの能力があり、ほんとは中国の大気汚染対策にプラスになりますが日本と中国の関係悪化のために、日本車が売れなくなっています。ですから、企業の製品改善のための努力も国家の関係が悪くなるとだいなしになります。



 かぎは国家間の関係なので、敵対するのではなく平和を求める方が実際の利があります。 



 それでも、そのドイツもイスラム国のテロを経験しました。イスラム圏の国々からすれば、後方支援でも、同盟軍とみなされますし、空爆をしているのがどこであるかなど、あまり明確な区別はつかないかもしれません。一応、戦争に加わっている国家であるというだけで、憎悪を抱くことになると思います。



 そして、テロがあると、テロのあった地域は観光産業は言うまでもなく、経済活動が妨げられます。平和があってこその経済的な繁栄です。それで、後方支援でもテロなどの軍事行動の標的になります。



   ですから、ドイツの例を見ても、できるだけ米国・
EU
間の協定に縛られて軍事行動をすることを強制される状況から離れている方が、自国の平和と経済を守ることをできる結果になります。



(5)今後EUはどのようになっていくことが予想されるか



 しかしながら、メルケル首相は、EU合同軍の創設を提唱しています。そして、フランスなどその他のヨーロッパ諸国やEUの大統領などもEU合同軍の創設を提唱しています。



それで、どこかひとつの国が勝手な行動をとり軍事侵略をする時に、全体でその国家を懲らしめるならば、容易に平和を維持することができ、
EU
連合軍の設立は、いいアイディアのように考えられるのだと思います。



 しかしながら、EU加盟国として、EU合同軍に参加するならば、自国と関係のない紛争に参加することになり、それは、国民全体の生活のレベルを下げてしまいます。そして、それは、長い目で見て、国家の経済に良い影響を与えることはありません。



 さらに、EUはますます強硬な連合国になっていくと考えられ、EUはひとつの合同軍を持つことになり、ますますひとつの国家の形態をとるようになっていくのではないかと思います。それで、EU諸国は、ますます啓示13章の海から出てくる複合の野獣の特徴を備えることになります。



 そうすると、啓示13章の海から出てくる野獣に関する預言はEU加盟国に成就しつつあるように見えます。さらには、その預言は、啓示17章に登場する緋色の野獣に関する予言がEU加盟国に当てはまることになるのではないかと思います。海から出てくる野獣や緋色の野獣に属することは、エホバ神の目にとって望ましいことではありません。



 

0beast revelation131
海から出てくる複合の野獣に属することは勧められることではありません