ヨハネのブログー聖書の預言と希望

主に私たちの将来に希望を与える聖書の預言を説明しています

ヨハネのダニエル11章の簡単な説明ー北の王によって行われる三度目の総攻撃・最新版(2)

(1)後継の北の王は背教したキリスト教に改宗しキリスト教に良い影響を及ぼす
(2)北の王は荒廃をもたらす極めて不快なものを設立しキリスト教の本拠地に軍事攻撃する
(3)神の民はイエスの助言に従って山に逃げる
(4)北の王は再興した国際的な連合国を用いて南に対する三度目の総攻撃を行って勝利する


 

 

 

 

(1)後継の北の王は背教したキリスト教に改宗しキリスト教に良い影響を及ぼす


  北の王は背教したキリスト教に注意を向けます。(ダニエル11:31)二度目に登場する北の王は、イスラム教を始めすべての宗教を意に介しません。(ダニエル11:37) 


   しかし、彼は先祖伝来のイスラム教から新しく知った背教したキリスト教に改宗するようです。(啓示13:11。ダニエル11:38。申命記32:17)そして、北の王は新しく知ったそ
キリスト教にとても熱心になります。

 

 イエスは背教したクリスチャンの宣教者が、非常に遠くまで宣教活動をすることを話されました。しかし、その宣教者が宣べ伝えているキリスト教は、聖書の教えから離れているので、それを受け入れた人々は、聖書の教えに逆らって行動します。(マタイ22:15)

  北の王が、「要害の神」に対して、「栄光を帰する」とは何を意味するのでしょうか。(ダニエル11:38) 
キリスト教の神は、実際にご自分の民に剣を取ることのないようにと命じておられます。(マタイ26:52)


 しかし、
北の王は、軍事的な成功を収めることに関心があり、そのために、北の王は、モーセの律法の時代に敵との戦いで、いつも勝利を収めた聖書の神に関心を引かれるのでしょう。神の民の「要害」また「とりで」と言われる聖書の神に関心を示すのでしょう。(ヨエル3:16,17)


 そして、いわば、軍事力の増強のために経済力を注ぎ込むことにより、「要害の神」、すなわち、北の王が軍事力の神とみなす聖書の神に対する偶像崇拝に進むことを意味するのかもしれません。

 
  北の王は、捧げ物も大いに捧げて新しく知ったそのキリスト教にとても熱心になります。(ダニエル11:38)



  そして、北の王は世界的に崇拝を受け、世界的に背教したキリスト教が勢力を振るうことになるでしょう。(ダニエル11:36,37) 
ところが、北の王の改宗は、聖書に従うキリスト教にもある面、有利な影響を及ぼすことになるのでしょう。 

 





北の王は剣をとって戦うことを容認する背教したキリスト教に注意を向ける
北の王が世界的に崇拝されることになる






(2)北の王は荒廃をもたらす極めて不快なものを設立しキリスト教の本拠地を軍事攻撃する



 北の王は、「荒廃をもたらす極めて不快なもの」と呼ばれる複合国家を設立します。(ダニエル11:31新世界訳改訂版)わたしは以前、「荒廃をもたらす嫌悪すべきもの」は国際組織だと考えていました。


 しかし、
聖書は基本的に一頭の野獣によってひとつの国を表現しています。(ダニエル7:17)そして、啓示17章にある預言では、大いなるバビロンが座る「荒廃をもたらす嫌悪すべきもの」と思われる緋色の野獣は、一頭です。



 そして、その野獣は、「かつていたが、今はいない。しかし、底知れぬ深みから」上(る)ことが預言されています。(啓示17:3,8)

 それで、わたしは緋色の野獣の前身は、EU(欧州連合)であると考えています。EU(欧州連合)はひとつの複合国家とみなすことができます。


  ですから、EU(欧州連合)がいったん崩壊した後に北の王によって提唱される「荒廃をもたらす嫌悪すべきもの」も、ひとつの国際国家でしょう。(啓示13:11,14)




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緋色の野獣は一頭なので「荒廃をもたらす嫌悪すべきもの」はひとつの拡大複合王国だと考えられる







 北の王は、EU(欧州連合)の後身となる国際的な国家を再び創設することを提唱することになります。(啓示13:11,14)


 しかし、その時、そのことに南の王も賛同します。
このとき、「自分たちの神を知っている民は・・・行動を取る」ことが必要です。(ダニエル11:32新世界訳改訂版)






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International North Model United Nations - General Assembly

Author Artbox33

 

北の王は「荒廃をもたらす極めて不快なもの」と呼ばれる国際的な軍事国家を提唱する
上はイメージ画像

 

 




(3)神の民はイエスの助言に従って山に逃げる


         イエスは、「荒廃をもたらす極めて不快なものが,預言者ダニエルが語った通り,聖なる場所に立っているのを見掛けるなら・・・その時」神の民は「山に逃げ始め」るように命じられています。(マタイ24:15,16)


 ですから、北の王が従来のキリスト教の本拠地を攻撃するのを見るなら、イエスの助言に従って、山に逃げるという行動を取る必要があります。



Tech. Sgt. William Farrow

 

 

荒廃をもたらす極めて不快なものが登場した後世界的に山に逃げる運動をしなければならない

 





  ところが、同時に北の王は、「悪を行って契約を破る者たち」、すなわち既に聖書中の神の律法から離れているクリスチャンたちを,背教へと導きます。(ダニエル11:32新世界訳改訂版)すなわち、クリスチャンを剣をとって戦うことが聖書的に正しいという論議によって負かすのでしょう。


  北の王に率いられてその複合国家も、キリスト教の本拠地を軍事攻撃するでしょう。そのため、「洞察力がある人たち」の一部は 「剣や炎,拘禁や強奪によって倒れる」ことが預言されています。すなわち、 背教したキリスト教の本拠地は、荒廃してしまうことが予告されています。(ダニエル11:31-33)


 すなわち、北の王は、新拡大EUに含まれている諸国家すべての国民の中からできる限り多くの国民に、兵士として戦うことを強制するでしょう。


  
 そして、北の王はその多くのクリスチャンを南の王米国に連れて行き、彼らは米国に捕らわれになります。



 おそらく、この時既に山に逃れているキリスト教のグループは神の保護を受けて難を逃れることになるでしょう。

(啓示3:10) 

 しかし、南の王の土地に捕らわれになる神の民の中には、「多少の助けを得る」ことが予告されています。(ダニエル11:34新世界訳改訂版)


 これは、エホバは「人を遣わし」て南の王の土地に捕らわれになっていた神の民がそこから解放されるよう助けることを意味しているのではないかと考えます (イザヤ43:14新世界訳改訂版)その時、故国に帰還するクリスチャンもいるでしょう。

 
北の王は、新拡大EUに対する支持、あるいは絶対服従、すなわち、偶像崇拝を求めるでしょう。(啓示13:16)新拡大EUいわゆる国家主義がとても強くなります。おそらく、新拡大EU服従して兵士として戦うことに同意しなければ、食糧の売買を許さないのでしょう。(啓示13:17)


 そのため、北の王に率いられる緋色の野獣に属する兵士の数はとても多くなり、実際その数は二億にも達するでしょう。(啓示9:16)



 
  大患難の前後に、とりわけ、ギリシャが中心になって真のキリスト教の宣教が精力的に行われるようです。(ゼカリヤ6:1-3。啓示14:6-8)イエスは、大患難で非常に大勢の死者が出ることが、ご自分が王として天に臨在される地上で見られる証拠となると言われました。(マタイ24:27,28)


 ですから、大患難の前後に、イエス・キリストは天で王として即位されると考えられます。そして、イエスは、「この王国の良いたよりがあらゆる国民に対する証しのために人の住む全地で宣べ伝えられる」ことを予告されました.(マタイ24:14)


 このことは、ゼカリヤ6章で銅の山の間から四台の兵車があちこちに向かう事が預言されていますが、その預言と調和するのでないかと思います。(ゼカリヤ6:1-8)


  すなわち、ギリシャの山間部に逃げた後、また、大患難が起こる前には、全世界での宣教に力が入れられるのではないかと思います。


 ですから、神の王国が設立されたという良いたよりは、大患難の前後に宣べ伝えられるのではないかと思います。


 このギリシャは、現代ギリシャではなく、アレクサンドロス大王が設立した古代ギリシャ帝国の地域です。そこに大きなクリスチャンのコミュニティが存在してそこが、宣教の中心となるのでしょう。



  宣教が世界中で熱心に行われ、その結果、聖書預言の成就を観察して、キリスト教徒が世界的に増加をすることも予告されています。(マタイ24:14。啓示13:3-8;14:6-8)

 

 

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聖書は昔の古代ギリシャ帝国の山間部を中心としてキリスト教の世界的な宣教が行われることを予告している

 

 



  大患難の前後に、山に逃れるようにという呼びかけが全世界のクリスチャンたちに行われることになるのかもしれません。(マタイ24:31)


  そして、エホバ神は迫害されてきた神の民のためにその祈りに答えて神の民に有利な「真実で正しい」裁きをくだしてくださることも預言されています。(ダニエル7:22。啓示16:5-7新世界訳改訂版)




(4)北の王は再興した国際的な連合国を用いて南に対する三度目の総攻撃を行って勝利する


 その後、北の王は緋色の野獣の膨大な数の軍勢を引き連れて、南の王に三度目の最後の総攻撃を加えます。北の王は、南の王の国と、その時に南の王の同盟国となっている国々に対して総攻撃を加えます。



   北の王は、膨大な数の兵士の非常に大規模な戦車や飛行機や軍艦でなる軍隊を率いて、南の王の国土とその同盟国に全面攻撃をしかけることになります。(ダニエル11:40,41)

 

 

 



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北の王は三度目に南の王とその同盟国に総攻撃を加えます



 これが大患難となります。この直前に、膨大な数のあらゆる国民は神の民のコミュニティに逃れてくるでしょう。(啓示6:15-17)北の王の総攻撃は成功し、霊的な「エジプト」は敗北します。北の王は南の王の経済を完全に支配します。(ダニエル11:42,43)


          北の王の攻撃は成功し、南の王の国土は荒廃し、イエスの助言に従わずに山に逃れなかったキリスト教の拠点も倒れます。なぜなら、北の王の軍隊は、『美しい地』にも入ることが預言されているからです。(ダニエル11:41新世界訳改訂版)




  ですから、この時点で、エホバの証人がイエスの助言に従ってアレクサンドロス大王の設立した古代ギリシャ帝国の山間部に逃れていなければ、たとえ、神の律法に従っていても、組織の成員は命を失うことになるでしょう。






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山に逃げないキリスト教の拠点も北の王の軍事攻撃を受けます


 

 また、多くの国が倒れます。また、神の民の国の周辺国、あるいは、関係国は、北の王の攻撃の手から逃れられる国もあるようです。(ダニエル11:41,42)ですから、南の王の同盟国は、北の王の攻撃を受けて倒れる国もあり、その攻撃を免れる国もあります。




   大患難の後に山に逃れて世界中で、エホバ神を崇拝して奉仕する国際的な大群衆は、数えきれないほど多くなるでしょう。(啓示7:9,14)

 

  それで、私たちは少なくとも、北の王がEU(欧州連合)の後身としての新拡大EUを設立し、そこが従来のキリスト教の拠点を軍事攻撃した時には、古代ギリシャ帝国の山間部に逃げるのが賢明です。

 

 そこでは、おそらく食糧があり、北の王が自分の軍勢を引き連れて南に対する最後の軍事攻撃を逃れることができるでしょう。