ヨハネのブログー聖書の預言と希望

主に私たちの将来に希望を与える聖書の預言を説明しています

イエスと統治体の権威に関する聖書的な考察(14-2)ゼカリヤ書によるとイエスはいつ王となるか

  今回の記事は、ゼカリヤ書は、イエスがどの時点で王になられると預言しているかを考察してみたいと思います。

 

   (1)では、ゼカリヤ書で芽という名の者が王兼祭司になることが預言されていることを説明します。(2)ではゼカリヤの預言が過去にいつ成就したかを考え、今日の終わりの時のどの時点でイエスが王となられるかを考察してみます。

 

 

(1)ゼカリヤ書でもイエスが王また祭司になる時のことについて預言している


    ゼカリヤ書の中でも、イエスが王座について治めることが予告されています。ゼカリヤ書の預言では、「『芽』という名の者」が「エホバの神殿を建て」、「王座について治め,王座にいながら祭司ともなる」ことが予告されています。(ゼカリヤ6:12,13新世界訳改訂版)


 その「芽」という名の者とは誰でしょうか。イザヤ111節には、「エッサイの切り株から小枝が生え出る。彼の根から出る芽は実を結ぶ」ことが預言されています。このことは、「芽」が王兼祭司になることを意味しています。



 「芽」という名の者は、エッサイの子ダビデの子孫であったイエス・キリストを意味します。(サムエル第一17:12。マタイ1:1新世界訳改訂版)「王」兼「祭司」となられるのはイエス・キリストです。(啓示20:4,6)

0sprout
王兼祭司になる芽という名の者はイエス・キリスト
ゼカリヤ書でもイエスが王になることを予告している



 

   それで、ゼカリヤ書では、イエス・キリストが新しいエホバの神殿を建てることが予告されています。聖書の中で比ゆ的な「神殿」とは、天的な希望を与えられるクリスチャンを表します。パウロは、当時の天的な希望を持つクリスチャンに対して、「皆さんは,自分たちが神の神殿である」・・・「ことを知らないのですか」と呼びかけています。(コリント第一3:16。エフェソス2:21新世界訳改訂版)


 それで、天的な希望を与えられるクリスチャンは、この地上においても「祭司」としてエホバの神殿の一部として築き上げられていっています。(ペテロ第一2:4,5)また、将来は、キリストと共に王また祭司となります。(啓示5:10)


(2)ゼカリヤ書ではいつイエスは王になりますか


 では、どの時期に、キリストは王となり、神殿級の油そそがれたクリスチャンを霊的に築き上げることを行なわれるのでしょか。(ゼカリヤ3:8;6:12,13)ゼカリヤの預言は最初に神の民の歴史のどの時期に与えられ成就したのでしょうか。

 ゼカリヤ3章によると、エホバのみ使いの前に大祭司ヨシュアが立っていました。(ゼカリヤ3:1)大祭司「ヨシュア」は、バビロンからイスラエル人が、帰還してしばらく後、ペルシャの「ダリウス」の時、エルサレムユダヤ人がエホバの神殿を再建した時の大祭司です。(ハガイ1:1,12)



 バビロンからの帰還の直後、エホバの神殿の再建は、停止していました。それで、エホバ神は、預言者ハガイとゼカリヤを用いて、帰還した人々に神殿の再建を励ましました。(ハガイ1:14,15エズラ5:1,2)ですから、ゼカリヤの預言は最初にイスラエル人が古代バビロンから帰還してエホバの崇拝を再興する時に書かれて成就しました。

0returning to jerusalem
ゼカリヤの預言はユダヤ人がバビロンから帰還して・・・



0second temple

エホバ神の神殿を故国で再建する時に成就した




 ゼカリヤの預言はそのすべてはゼカリヤの時代に成就しませんでした。ですから、ゼカリヤの預言は、終わりの時において、完全に成就することになります。


 では、このゼカリヤの預言が再び成就するのは、いつでしょうか。このゼカリヤの預言が再び成就するのは、ゼカリヤの時代に起きたことと、同種のことが起きる時になると思います。すなわち、神の民が大いなるバビロンに捕らわれて、帰還して荒廃したキリスト教を立て直す時になると思います。


 すなわち、従来のキリスト教がエホバ神から裁かれて、大いなるバビロンに捕らわれ、そして、「多少の助け」を得て、故国に帰還して、真のキリスト教を復興する時代に成就することになると思います。(ダニエル11:34新世界訳改訂版)

 

 

0get out of her2


ゼカリヤ書は神の民が大いなるバビロンから出てきて・・・

0ezekiel temple3
大患難の前後に真のキリスト教を復興する時に成就するでしょう






 ですから、将来その時期にイエスは天で王となられ、奴隷級を任命して、地上の一部の聖霊で油そそがれたクリスチャン男女を築き上げていくことになると思います。ですから、イエスが天で再臨されるのは、これから将来になります。そして、イエスが忠実な奴隷級を任命するのもこれから将来になります。(マタイ24:45-47)


 これは、わたしヨハネがダニエルの預言を研究して、小預言書とリンクさせて考えた結果の解釈です。ですから、証人の言うように、すぐにこの事物の体制が終わり、神の王国が実現し、楽園がスタートするということはありません。

 

 わたしたちは、聖書の預言がどのように成就していくかを観察し続け、目ざめてキリストの到来を用意して待っている必要があります。