ヨハネのブログー聖書の預言と希望

主に私たちの将来に希望を与える聖書の預言を説明しています

イエスと統治体の権威に関する聖書的な考察(12-3)もし統治体の言う通りロシアが米国を攻撃する場合に中東のイランなどと連携するならどのような結果が予想されるか

 

   エホバの証人は、現在北の王がロシアであると主張しています。そして、ロシアがダニエル1140節を成就することを予期しています。エホバの証人の言う通りだとすると、まもなくロシアが米国に軍事攻撃をかけることになります。


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   ロシア側が他国と連携して米国を軍事攻撃すると結果はどうなりますか







 そして、ロシアは中国などと共同戦線を張るかもしれません。そして、その場合、ロシアは、イランなどの中東の国と共同して行動することになるかもしれません。その場合、どのような結果が考えられるでしょうか。しかし、それがロシア側の勝利となる場合でも、それがお勧めできる進路でない理由を今回はご説明したいと思います。


(1)ロシアが他の中東などの国と連携して米国を軍事攻撃する場合どうなるか


 それでは、もし、ロシアがイランなどの中東のどこかの国と連携して、米国を攻撃することになるとどうでしょうか。そうすると、イランが北の王であるということになるでしょうか。その場合は、ロシア側が勝利を得るという事態が起こることも考えられます。


 なぜなら、ダニエル1122節では、「契約の指導者」イエス・キリストが砕かれて贖いの犠牲を捧げることが預言されています。そして、その次の節からは、預言は終わりの時に飛びます。そして、わたしはダニエル1123節以降が今から成就することになると考えています。そして、北の王は今から頭角を表わして「強大な者 」になっていきます。(ダニエル11:23新世界訳改訂版)


 そして、ダニエル書では、北の王は、南の王に対する一回目の軍事攻撃で、おおむね勝利を収めることになっています。(ダニエル11:24,25)しかし、一度目の軍事攻撃は、停戦と平和会談で終わることになると思います。(ダニエル11:27)

 

 




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北の王は一度目の南に対する軍事攻撃でおおむね勝利することが預言されている



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イランは旧アレクサンドロス大王の分かれた四つの王国の領土になっているので北の王になる可能性がある






 

 

 そして、北の王は、アレクサンドロス大王の領土に含まれていた国家から出てくることになっています。(ダニエル8:8,9)それで、イランであれば、その領土は、北の王が現れるべきアレクサンドリア大王の領土が分裂した四つの王国に含まれていますから、イランが北の王であるということになる可能性があります。



 それで、確かにロシアがイランや他の中東の国々と連携して米国本土を攻撃した場合、おおむね勝利をおさめるという可能性もあります。しかしながら、その場合では、ロシアではなくイラン、あるいは中東その他の国家の長がその軍隊全体を率いる司令官になるのでなければ、勝利につながることはありません。


 なぜなら、もし、ロシアが諸国家の軍勢を率いて米国を攻撃する場合は、ダニエル11章の預言の北の南に対する第一回目の攻撃とは言えないことになるからです。ロシアは北の王ではないからです。ですから、ロシアがその諸国家の軍隊を率いる総合司令官になる場合は、連合国側の勝利はおぼつかないと思います。


 しかしながら、現時点では、旧アレクサンドロス大王の帝国の領域の国家の中で、諸国家の連合軍を率いるくらいに国力と信望のある国家はまだ存在していないのではないかと思います。


 そして、以下に述べることが起こってから出なければ、その軍事攻撃は、一回目の北の南に対する総攻撃とは言えないと思います。


 現時点での私の理解によると、北の王は、南の王と比較的に良い関係を持ち、「強大な者」になっていくことになっています。(ダニエル11:23新世界訳改訂版)そして、北の王は、十分強大になった後、将来、まず、南の王を攻撃する前に、中東のどこかの国、あるいは、東方のどこかの国を軍事攻撃することになるはずです.(ダニエル11:24)


 なぜなら、ダニエル書は、北の王が「州の最も豊かな地域に行き,父祖たちが行わなかったことを行います。略奪品や戦利品を分配し,防備された場所を攻めることをたくらみますが,それはひとときの間だけです。 」と預言されているからです。(ダニエル11:24新世界訳改訂版)


  さらに、北の王に関してダニエル8章には、「別の小さな角が生え出た。それは非常に強大になっていき,南とと『美しい地』に力を及ぼした。」と預言されています。(ダニエル8:9新世界訳改訂版)


 ですから、北の王である「小さな角」は、「東」に向かうことが預言されています。この「東」とは、北の王にとって東であるという以外、解釈するヒントはないようです。しかしながら、ダニエル11章の預言の中で、北と南と表現されていても、それは、最初に約束の地から見ておおむね北方向と南方向であっただけです。北と南の王の実体は世界情勢の経過と共に移り変わっていきました。


 ですから、北と南というのは、その世界情勢の中で勢力争いをするふたつの政治国家を表わしています。ですから、東と言っても、必ずしも、北の王の東方でなくてもいいのかもしれません。


 つまり、ダニエル8章では、南ではない、また、「美しい所」すなわちキリスト教の拠点でもない所を攻撃することになっています。ですから、ダニエル11章と8章の預言を考え合わせると北の王は、とにかく豊かな地域を攻撃し、その戦利品を分配して自らを豊かにし、さらに、他の諸国家から良い評判を得る結果になることをするのかもしれません。




(2)イランに北の王に関する預言が成就していくのでしょうか


 シーア派のイランの場合、今、スンニ派サウジアラビアとの関係がとても悪くなっています。2016年初頭スンニ派の大国サウジアラビアは、シーア派のイランと外交関係を断絶しています。イランとサウジはシリア内戦の時から支持勢力の違いのために対立していました。それで、イランがサウジと軍事衝突をすることはあり得ます。もし、そのようなことが起これば、北が豊かな地域を軍事攻撃するという預言が成就することになるのかもしれません。




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作者 Palosirkka, author of source file Furfur

 

シーア派のイランとスンニ派サウジアラビアはとても関係が悪いために軍事紛争が起こるかもしれない-聖書預言の成就なのかもしれない





  しかしながら、イランが今サウジに軍事攻撃することになると、やはり、サウジアラビアだけでなく、イランも大きなダメージを受けることが予期できます。サウジアラビアは、近年、軍備をたいへん強化していて、強大な軍事国家になっているからです。



 ですから、イランがサウジアラビアを攻撃しても、もし、イランが北の王であるとして、そして、それが聖書預言の成就であるとして、イラン側の勝利になるかもしれません。しかし、イランはサウジアラビアに対して、簡単には勝利を収めることにならないことが予期できます。


 そして、わたしはまだ、イランが北の王であるという確信を持っていませんので、まだ、イランに北の王に関する預言が成就していくという確信を持っているわけでもありません。


(3)わたしヨハネはイランなどのある政治指導者が北の王になることは決して勧めません


 ロシアがもし、イランを総合司令官にして、連携して米国を攻撃した場合、イラン、ロシア側の勝利の可能性があります。それは、聖書預言の成就であるかもしれないからです。北の王の、一度目の南の王に対する攻撃であるかもしれないからです。


 しかしながら、私自身は、北の王にそのようにするようにと勧めるわけでは決してありません。なぜなら、北の王は、第一回目の米国に対する軍事攻撃に成功するとしても、神の目に非とされる立場に自らを置くことになるからです。



 北の王になることはおそらく、他の大勢の人々を「滅ぼす者」「アポルオン」となるだけでなく、神の目から見て「滅びる者 」となることを意味します。
(啓示9:11。テサロニケ第二2:3)



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北の王は滅ぼす者アポルオンと呼ばれていることは神のみ前に望ましい立場ではない




北の王は滅ぶ者と呼ばれていて復活のない永遠の死を経験することになっているーたとえ軍事的な成功を収めても北の王になることは勧められることではない

 

 

 

 ですから、北の王となることは、創造者から非とされ、永遠の死を招く立場ですから、そのような立場に立つことは決して勧められることではありません。


 ただ、世界情勢の流れを観察して、そのように聖書預言が成就する可能性があると考えました。イランに北の王に関する預言が成就していく可能性もあります。でも、さまざまな条件が整っていなければ、聖書預言の成就ではないということになると思います。


 しかしながら、預言者は、聖書の預言を説明することはできますが、基本的に諸政府が互いに争い合うように勧めることはしません。基本的に聖書は殺人に反対だからです。(啓示21:8)

 

 



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基本的に殺人は聖書中で非とされているので聖書の解釈者は諸政府に戦争をすることを勧めない



 しかしながら、諸政府の指導者たちは、必ずしも、聖書の解釈者の勧めに従って行動するのではなく、自由意志に基づいて行動します。ですから、世界情勢は、聖書の預言の研究者の勧めには関わりなく、自由に進展していきます。


 

 

 聖書に忠実なクリスチャンの立場は北の王と南の王の勢力争いや諸国家の紛争に中立です。(ヨハネ15:17-19;18:36。ルカ21:20,21)聖書に忠実なクリスチャンは北の王からも南の王からも迫害され、命を落とすことが予告されています。(啓示17:5,6。ダニエル8:24)ですから、どちらの側にも立ちません。また、どの政府に対しても武器をとって戦うのではなく、紛争が起こるならば、戦火から逃げるという立場になります。(ルカ21:20,21) 


 さらに、聖書預言がどのように成就していくかを、聖書の解釈者はすべて理解しているわけではありません。また、イラン以外の国家が今から北の王として台頭してくるという可能性も皆無ではありません。ですから、わたしたちが予想だにしなかった別の仕方で、世界情勢は展開して今とは異なる仕方で聖書預言が成就していくかもしれません。


 ただ、聖書を解釈する人は、聖書の預言がどのように成就していくのかに深い関心を持っていて、世界情勢を注視し続けます。(ペテロ第二1:19)


 また、もし、ロシアとイランが米国を攻撃して勝利することがあるとしても、それはエホバの証人の統治体の言うように、世の終わりにつながる最後の国際紛争ではないと思います。


(4)地上は将来必ず楽園になるが決してすぐにそうならない


 わたしは、以前も申し上げましたが、この地上は確かに将来に神の王国の支配下の楽園となりますが、それがまもなく数年以内に起きるとは決して考えません。


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将来地上は楽園になりますが決して近いうちに楽園にはなりません




 わたしは、ロシアは、これから北の王の仲間になることはあり得ますが、聖書の預言からすると、北の王のメインの実体になることはないと考えます。さらに、ドイツが北の王であったという解釈も他の聖書の助言からすると間違っていたと思います。そして、証人の解釈からしても、ドイツが北の王であったという解釈は間違っていました。


 

 最初は、北の王の実体は、ドイツであると言い、次にはロシアであると言っているのですから、世界情勢の進展によって、さらに証人たちの言う北の王の実体はこれからも変わっていくのかもしれません。


  私は、ロシアは、米国と戦争をする可能性もあるかもしれませんが、それは、ダニエル1140節の成就ではないと思います。万が一、ロシアがイランなどの国と連携して米国と戦うならば、勝利することになる可能性はあります。イランは北の王になりえるからです。



 しかしながら、その場合には、幾つかの条件があります。さらに、それは、この世の終わりにつながることではありません。さらに、イランの政治指導者にそのように行動することを勧めることは決してしません。そして、それは、やはり世の終わりにつながることはありません。



(5)この世の終わりは到来するがすぐに到来するわけではない



 でも、わたしも証人たちと同じようにこの事物の体制は、いつかは終わると考えています。その点では同じなのですが、エホバ神は、前途に待ち受けている試練に冷静に理性的に対処できるように助けてくださるはずだと思います。ダニエル1140節の北の王の実体を急に発表して世の終わりに備えさせるというようなことがエホバ神のやり方であるとは決して思いません。ですから、わたしたちはまだこの事物の体制が長く続くと考えて、その中で、どのように身を処していけばいいか考えた方が賢明です。



  そして、聖書預言をよく調べて、それがどのように成就していくか、注意を払われるように世界の政治指導者にお勧めいたします。


 それで、エホバの証人1914年説に基づいた聖書預言の解釈に誤導されないように関係者すべてにお勧めしたいと思います。わたしのヨハネの聖書預言の解釈は、このシリーズのイエスと統治体の権威に関する聖書的な考察(13)奴隷級になろうと努力するわたしヨハネのダニエル11章の簡単な説明に記されています。

 

 

 わたしヨハネの解釈に賛同されて、協力したいと考えられる方は、daughter-of-zion1029ingch   〇=@protonmail.にご連絡ください。