ヨハネのブログー聖書の預言と希望

主に私たちの将来に希望を与える聖書の預言を説明しています

イエスと統治体の権威に関する聖書的な考察(12-4)イランが北の王として米国を攻撃した場合予想される結果

 

(1)イランが諸国家と共に米国を軍事攻撃する場合勝利する可能性もある


 ロシアがもし、イランを総合司令官にして、連携して米国を攻撃した場合、イラン、ロシア側の勝利の可能性があります。それは、聖書預言の成就であるかもしれないからです。北の王の、一度目の南の王に対する攻撃になるかもしれないからです。



 世界情勢の流れを観察して、そのように聖書預言が成就する可能性があると考えます。イランに北の王に関する預言が成就していく可能性もあります。でも、さまざまな条件が整っていなければ、聖書預言の成就ではないということになると思います。


(2)イランが率いる米国攻撃が成功する場合どのような進展が考えられるか



 現在、イランの国政全般にわたる最終決定権を持つ 終身の最高指導者は、アリー・ハーメネイー(80)で、2021年までの任期の大統領がハサン・ロウハーニー 氏(70)です。しかしながら、両氏はどちらも反米保守の敬虔なイスラム教徒のはずです。



  しかしながら、2019613日の時点で、ハーメネイー氏は、「核兵器を製造も、保有も、使用もしない。その意図もない」という意向を日本の首相との会談で伝えられたとのことです。また、ロウハニ大統領は戦争は望んでいないとの明確な発言があったということです。



 わたしは両氏の発言が本心からのものであり、そのお気持ちが続くことを望みますが、実際、敬虔なイスラム教徒であれば、平和を望む気持ちもお持ちのはずです。


 わたしはイランが北の王であると断定しているわけではありませんが、もし、万が一、イランが将来、北の王であるということになると、イラン側が米国側と戦って勝利を収める可能性があります。北の南に対する第一回目の軍事攻撃と言うことになります。


 すると、米国側も非常に大軍である同盟軍を率いて戦うことになります。すると、米国は、多くの同盟国に共に戦うよう要請することになります。南の王の同盟軍の方が兵力としては、北の王の軍勢を上回っており、しかも強力であることが予期できます。


 なぜなら、ダニエル書には、「(北の王)は力と勇気を奮い起こし,大きな軍隊で南の王を攻めます。南の王も戦いに備え,非常に強大な軍隊で応戦します。」と予告されています。(ダニエル11:25)


  北の王の軍勢は「大きな軍隊」ですが、南の王の側は、「非常に強大な軍隊」となっています。英訳聖書 (Berean Study Bible)で確認すると、北の王の側は、「large army」、ギリシャ語の原語をBiblehubのストロングコンコーダンスで確認すると、「great army」とも訳すことができます。


 一方、南の王の側は、「
a large great and powerful army(Berean Study Bible)」、ストロングのコンコーダンスを確認すると「as far as great and powerful (or numerous) army」と訳すことができます。ですから、南の王の側も北の王の側に劣らず、大軍であり、しかも、軍事の装備も強力となることが予期できます。



     ですから、軍勢の大きさと、その能力を考えると、普通は南の王の勝利が予期できます。以前、米国と西欧諸国が湾岸戦争イラク戦争で、イスラム教の中東を攻撃した時には米国側は容易に勝利しました。しかし、今回は異なる結果になります。


 聖書の預言によると、予想外の展開となります。「
人々が陰謀を企てるため,彼は立ち続けることができません。彼の美食を食べていた者たちが彼を倒れさせます。彼の軍隊は押し流され,大勢が殺されて倒れます。 」と預言されています。(ダニエル11:25,26新世界訳改訂版)



  ですから、南の王の近臣が南の王に対して陰謀を企てるために、南の王は戦い半ばで、命を落とします。確かに、普通は、戦争中に総司令官が死んでしまうと軍隊の兵士の士気に強く影響します。それで、総司令官がいなくなってしまうのですから、巧みな作戦を立てることができなくなり、南の王の軍隊は、総崩れになり、大勢の死者が出るということが考えられます。


 でも、普通は軍事力で勝っている軍隊が勝利を収めるはずなので、何が他に南の王の敗因となるのか、さらに聖書の説明があるかを調べていきたいと思います。


 それで、もし、北の王がイランであるということになると、日本やその他の同盟国は、米国と共に戦うと敗北することになります。その後、北の王と次の南の王は停戦交渉をし、和平を語るのでしょう。しかし、どちらの王も真の意図を隠し、偽りを語るようです。(ダニエル11:27)


 おそらく、北の王の側も兵力で劣っているので、長期戦になると不利になることが予想され、停戦にするのではないかと思います。この点、北の王は実際的な処置をとって、自軍も壊滅的なダメージを受けないようにするのではないかと思います。


 その後、「(北の王)大量の貨財を携えて自分の土地に戻る。その心は聖なる契約に逆らう。そして彼は効果的に行動し,必ず自分の土地に戻る。」と予告されています。(ダニエル11:28)


 それで、南の王の側は一応敗北ということになるので、たくさんの戦争賠償金を北の王の側に払うことになるようです。あるいは、北の王は大量の物資を略奪しているのかもしれません。ですから、その時、南の王と共に戦うと、数多くの人命を失うか、戦後、多額の賠償金を払わなければならないか、物質的な多大な損失を被ることになるのではないかと思います。


(3)わたしヨハネはイランのある政治指導者が北の王になることは決して勧めません

 

 北の王の側が勝利を収めるとしても、私自身は、イランの政治指導者たちにそのようにするようにと勧めるわけでは決してありません。なぜなら、北の王は、第一回目の米国に対する軍事攻撃に成功するとしても、神の目に非とされる立場に自らを置くことになるからです。北の王になることはおそらく、他の大勢の人々を「滅ぼす者」「アポルオン」となるだけでなく、神の目から見て「滅びる者」となることを意味します。(啓示9:11。テサロニケ第二2:3)


 ですから、北の王となることは、創造者から非とされ、永遠の死を招く立場です。イエスは、「全世界をかち得ても,それによって自分の魂を失うなら,その人にとって何の益になるでしょうか。」と言われました。(マタイ16:26)



0the king ruling the world
北の王となり・・・

0the earth
全世界を手中に収めても・・・

 

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神に復活させていただけず滅びるとしたらその人にとって何の益になるでしょうか

 



 今の事物の体制で全世界を勝ち得たとしても、永遠の命の見込みを失い、楽園での死後の復活の見込みを失うような立場に立つことは決して勧められることではありません。


 そして、啓示の書は、北の王に従って戦う大軍が、やはり、永遠の死をこうむることを予告しています。なぜなら、その大軍は、北の王の崇拝者ですから、野獣の崇拝者と言えるからです。野獣の崇拝者は、永遠の命の見込みはないからです。ですから、北の王の側に従って、戦うことも勧められることではありません。

啓示8・9章-七人のみ使いが第一から第六のラッパを吹く(49)二億の騎兵隊には神の是認と復活がないと考えられる理由

 



(3)北の王が聖なる契約に逆らうとは北の王があらゆる宗教よりも自らを高めることを意味する


 北の王は「聖なる契約」に逆らうことになっています。(ダニエル11:28)「聖なる契約」とは、ルカによる書によると、「わたしたちの父祖アブラハムに誓われたその誓い」と説明されています。(ルカ1:73,74)神のアブラハムに対する誓いとは何を意味するのでしょうか。


 それは、聖書の中の基本的な神の契約のひとつです。エホバはアブラハムに対して彼の子孫に「カナンの地」、すなわち約束の地を与えることを誓われました。(詩編105:9-11)



  北の王は、そうした聖書の中の神の約束に逆らうでしょう。もしかすると、現在、肉のイスラエルの子孫がカナンの地を占拠していますが、ユダヤ教イスラエル人を攻撃することによって、その聖書の言葉に対する反対を表わそうとするのかもしれません。


 しかしながら、後になってアブラハムの肉の子孫のイスラエル人は、神の律法を破り、神の子とその追随者を殺害したために、神から捨てられました。ですから、肉のイスラエルの子孫に対する神の約束は無効にされました。しかし、北の王がこの点を理解するかどうかは分かりません。

 さらに、イスラム教は、アブラハムの子孫のひとりイシュマエルから、現在のイスラム教徒が出てきていると教えています。しかし、北の王は「自分の父祖たちの神を無視」することが予告されています。(ダニエル11:37)すなわち、北の王は、イスラム教も顧みないことが預言されています。しかし、このことは、とりわけ、後継者の北の王について言えるかもしれません。それで、最初の北の王にはイスラム教も影響を与えるかもしれません。


 しかし、北の王は、キリスト教イスラム教、ユダヤ教などのあらゆる宗教よりも自分を高めることが予期できます。北の王に関して、「自分はあらゆる神より上だと考え,神の中の神に向かって厚かましいことを語ります。」と預言されているからです。(ダニエル11:36)


 ですから、北の王は聖書から離れたキリスト教にしても、聖書に従うキリスト教にしても、両方に逆らい、キリスト教や聖書を悪く言うのではないかと思います。

 その時、南の王と共に戦うのはおおむね欧州その他の大陸のキリスト教の同盟軍であると考えられます。ですから、北の王は、この時にも、平和を推進しているべきキリスト教が米国と共に戦ったことを非難するのではないかと思います。そして、その非難に調和して何らかの仕方で効果的に行動することが予期できます。


 エホバ神は、ご自分の律法に違反して、殺人を行うクリスチャン、あるいはキリスト教国家に対する不興をまず表して、それらの諸国家が災いを経験することを許される可能性があります。ですから、この時、エホバ神の是認を保ち自国に災いが降りかかるのを避ける唯一の方法は、米国と共になって戦うことを避けることだと思います。


 そして、第一回目の北の王と南の王の紛争の時に、米国と共にキリスト教諸国家がかなり、敗北を被ることになるので、キリスト教はこの時点から早くも世界的に評判が落ちることになるのではないかと思います。


 そして、最初の北の王は、あらゆる宗教を顧みない王になるので、世界は、世俗的な権威が高められて進化論や無神論、創造者や聖書に対する不信仰や非難や反対が強くなるのではないかと思います。
(ダニエル8:12)また、一時的には、世界的にイスラム教の方が人気を高めることにもなるでしょう。



   北の王は、「真理を地面に投げ付け,行動して成功を収め」ることが予告されています。(ダニエル8:12新世界訳改訂版)これは、北の王が何をすることを意味しているのでしょうか。同じダニエル8章には、北の王を表わす「小さな角」が「美しい地」に力を及ぼすことが予告されています。(ダニエル8:9新世界訳改訂版)


 この「美しい地」とは、乳と蜜の流れる地であり、それは文字通りには昔の約束の地のパレスチナの地を意味する場合もあります。また、イザヤ書では、バビロンが「輝かしい王国」とありますが、これは、「美しい地」に用いられた同じギリシャ語が原語に用いられています。(イザヤ13:19)


 ですから、北の王が「美しい地に力を及ぼす」とは、エホバ神を崇拝すると唱えながら、実際はバビロンのように異教を崇拝する国家、また地域を攻撃することを意味するのではないかと思います。ですから、このことは、北の王が、とりわけ、今のパレスチナ、また、キリスト教の拠点や、キリスト教国家を攻撃して、軍事的に成功を収めることを意味しているのではないかと思います。現在は、わたしはこのように解釈しています。


 また、 北の王は、「天の軍勢に達するまでに強大になり,その軍勢と星の幾らかを地上に落として踏みにじ」ることも預言されています。(ダニエル8:10) 星とは七つの会衆の使いたちを意味しています。ですから、世界のキリスト教の天的な希望を持つ教会員が命を落とすことを意味しているのではないかと思います。

 




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キリスト教の七つの会衆の天的な希望を持つ星の多くが軍事攻撃で命を失ってしまう






 それで、多くのヨーロッパ諸国は、キリスト教を奉じる首相が政権をとって、聖書の神を崇拝していると主張しています。しかし、もし、米国とは共に軍事行動に携わって、聖書の神が禁じられた殺人をほしいままにするならば、そのキリスト教政権は、大きなダメージを受け、政権を失ってしまう可能性が高いでしょう。


 また、米国を本拠地にしているエホバの証人も、北の王の攻撃を受ける可能性はあるのではないかと思います。エホバの証人は、人々が聖書を理解するよう助けて殺人を避けて義の道を歩むように助けています。



 しかしながら、ダニエル11章には、「洞察力のある人たちは、大勢に物事を理解させます。彼らはしばらくの間、剣や炎、拘禁や強奪によって倒れることになります。」という預言があります。(ダニエル11:33新世界訳改訂版)この預言は、早くも北の王の一度目の南に対する攻撃の時に成就することになるかもしれません。



 北の王はキリスト教を蔑視することになっています。今、イランでイスラム教徒以外がどのように扱われているかをWikiで調べました。すると、「現在のイランでは・・・「憲法ゾロアスター教徒ユダヤ教徒キリスト教徒が厳しい制限つきながら信教の自由を認められて」います。


 しかしながら、今、ロシアや中国がイランと共に軍事行動をとる場合、ロシアや中国でエホバの証人が、迫害を受けていることを考えるならば、北の王に率いられた軍勢が、米国を本拠地としているエホバの証人を軍事攻撃の標的にする可能性があるかもしれません。そのようにして北の王は、聖書の真理を非難して、聖書に対する信仰を損ない、行動してうまくいくことになっています。


 わたしは、預言がそのように成就する可能性があると考えるので、ニューヨーク州の本部にいるエホバの証人の統治体の兄弟たちを心配して、前もってお知らせします。それで、今回はまだ南の王は完全に倒れることになってはいませんが、もうすでに、「私の民よ,彼女から出なさい。彼女の罪に関わったり,災厄に巻き込まれたりしないためである」という神の命令に従うのが賢明なのではないかと思います。(啓示18:4新世界訳改訂版)


 二度目に北の王が敗北した後に、北の王は「聖なる所」を攻撃します。わたしは現在のところ、その時に、ローマカトリック教会ギリシャ正教会の本拠地が攻撃されることになることを意味していると解釈しています。そのような結果になるのは、「違犯」のためです。(ダニエル8:12新世界訳改訂版)


 すなわち、殺人を禁ずる聖書の命令にキリスト教諸国家が違犯するために、そのような軍事攻撃を受ける結果になります。そして、その「違犯」の罪は、一回目の北と南の間の抗争の時にも聖書の神を崇拝すると主張する諸国家によって犯されることになります。



(4)聖書の解釈者は諸政府に戦争と殺人を避けるようにお勧めします


  預言者は、聖書の預言を説明することはできますが、基本的に諸政府が互いに争い合うように勧めることはしません。基本的に聖書は殺人に反対だからです。(啓示21:8)


 

 それで、ローマカトリック教会ギリシャ正教会の敗北をもたらすキリスト教諸国家の「違犯」は第一回目の米国のキリスト教の同盟国にも生じているのではないかと思います。


 ですから、カナダ、フランス、英国、イタリア、ルクセンブルクギリシャ、カナダ、ドイツ、スペインその他
NATO諸国のキリスト教諸国家には、米国と共に戦うことにより、エホバ神に対する不興をこうむることを避けるようにお勧めしたいと思います。



 さらに、上で述べたように、北の王は勝利を得るとは言え、それはエホバ神の是認を得ているとか、エホバ神が北の王を支援しているからではありません。北の王は非常に大勢の死者を生じさせ、自らも復活のない滅びをこうむることになります。ですから、当然、北の王に従って戦うことも決して勧められることではありません。結局、戦争はたとえ勝利を収めるとしても、勧められることではありません。


 しかしながら、諸政府の指導者たちは、必ずしも、聖書の解釈者の勧めに従って行動するのではなく、自由意志に基づいて行動していきます。ですから、世界情勢は、聖書の預言の研究者の勧めには関わりなく、自由に進展していきます。


 聖書に忠実なクリスチャンの立場は北の王と南の王の勢力争いや諸国家の紛争に中立です。(ヨハネ15:17-19;18:36。ルカ21:20,21)聖書に忠実なクリスチャンは北の王からも南の王からも迫害され、命を落とすことが予告されています。(啓示17:5,6。ダニエル8:24)ですから、どちらの側にも立ちません。また、どの政府に対しても武器をとって戦うのではなく、紛争が起こるならば、戦火から逃げるという立場になります。(ルカ21:20,21)


 

 さらに、聖書預言がどのように成就していくかを、聖書の解釈者はすべて理解しているわけではありません。また、イラン以外の国家が今から北の王として台頭してくるという可能性も皆無ではありません。ですから、わたしたちが予想だにしなかった別の仕方で、世界情勢は展開して今とは異なる仕方で聖書預言が成就していくかもしれません。


 ただ、聖書を解釈する人は、聖書の預言がどのように成就していくのかに深い関心を持ち、世界情勢を注視し続けます。(ペテロ第二1:19)